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ふつつかな悪女ではございますが~雛宮蝶鼠とりかえ伝~連載版1巻あらすじ・ネタバレ

『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ 連載版』の第1巻のあらすじと感想を紹介します。

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ふつつかな悪女ではございますが~雛宮蝶鼠とりかえ伝~連載版1巻あらすじ・ネタバレ

殿下の胡蝶・黄玲琳(こう れいりん)

ほうき星が輝きを放った一瞬に、運命は入れ替わったのです。

時は遡り、後宮内の鄒宮(すうぐう)そこでは、五家出身の皇后と四夫人で成り立つ後宮において、淑女教育が行われていました。

それぞれの妃が、自身の家に縁のある雛女(ひめ)を選び育てる、実質的な次期妃教育です。

皇太子・尭明(ぎょうめい)の未来の妃として集められた雛女たち。

しかし皇后の座はすでに、彼女で決まりだと囁かれていました。

その名は黄玲琳(こう れいりん)五家がひとつ黄家の娘で、現皇后の姪、皇太子とは従兄妹にあたる間柄。

彼女の出産の際に母親は命を落とし、そのためもあって、黄家の誰もが、皇太子を含めて、彼女を慈しんでいました。

名前のとおり玉の様に透き通る美貌を持ち、あらゆる芸事をとびきり上手にこなしてみせる玲琳。

皇太子も彼女に夢中で、他の雛女の女官たちでさえ、文句のつけどころがないと感嘆の息を漏らします。

強いて言えば、生まれつき病弱であることだけが心配されましたが、それさえ、彼女の儚さを強調させるのに一役買っていました。

ついたあだ名は「殿下の胡蝶」、ライバルのひしめく後宮の中でさえ、彼女は人々の愛情を一身に集め。

それでいて決して奢ることなく、儚げに微笑む姿に、人気は留まるところを知りません。

鄒宮のドブ鼠・朱慧月(しゅ けいげつ)

そんな玲琳を、唯一心良く想っていないのは、後宮の南を領地とする朱家の娘・朱慧月(しゅ けいげつ)。

後宮の中では「鄒宮のどぶネズミ」と、女官までもがその名を貶す、嫌われ者でした。

玲琳にばかり目をかける皇太子を、一心に見つめる瞳は浅ましいと笑われ。

顔に浮いたそばかす、赤を基調とした化粧も、派手な衣装も、けばけばしくて下品だとバカにされました。

更に絶望的なことには、芸事の才能がまるで無かったことでしょうか。

しまいには、なぜこんな娘が雛女に選ばれたのか、と囁かれる始末。

彼女を後見する妃は、朱貴妃(しゅきひ)皇后を除く今の四夫人の中で1番位の高い、気弱で大人しい女性です。

何でも、慧月の事情を哀れに思ったために、妃が雛女に選んだのだと専らの噂でした。

乞巧節(たなばた)の悲劇

そして、事件が起こった乞巧節(たなばた)の夜、雛女たちは皇太子とともに、空を見渡せる高楼にいました。

その日は、何百年に一度のほうき星が訪れる夜で、次々と流れる星々に、皆夢中で願いをかけておりました。

玲琳もそんな中、心の中でひっそりとある願い事を唱えようとした、その時です。

ほうき星が輝いたともに、鬼の形相をした慧月が、玲琳を突き飛ばしました‼︎忌々しい女、消えるがいいわ!、と。

病弱な玲琳の軽い軽い体は、あっという間に欄干から落ちて、下の階の屋根に叩きつけられたのです。

辺りが騒然とする中、皇太子はすぐに辰宇(しんう)自身の異母弟であり、鷲官長である彼に、玲琳を助けるよう命じます。

そして他の鷲官(しゅうかん)後宮内を警備する役人である彼らに命じるのです、朱慧月をただちに掴まえろ!、と。

玲琳を突き飛ばした慧月は、気を失ってその場に倒れていました。

鷲官長の腕の中で、意識を失ったままの、玲琳と同じように。

それから、どれほど時間が経ったことでしょう。

意識を取り戻した玲琳がいたのは、牢屋でした。

檻の向こうには、玲琳の筆頭女官・冬雪(とうせつ)がいて、酷く憎しみの籠った目と冷たい声音で、こう告げたのです。

鄒宮の華を傷付けた罪をその命で贖いませ、朱慧月様、と。

なんと玲琳と慧月の、体がそっくり、入れ替わっておりました。

入れ替わった運命

玲琳は思い出します、慧月が叫んで近付いて来た時、体の内から焼かれた様な衝撃が走ったこと。

そして確かに見たのです、「玲琳」の体が悲鳴をあげて、欄干から落ちて屋根に叩きつけられる様な音がしました。

どうやら、ほうき星が流れたあの瞬間、玲琳と慧月の体が、入れ替わってしまったようです。

けれど、冬雪にその事を説明しようと試みるも、入れ替わりに関して話そうとすると、何故か急に声が出なくなってしまいます。

冬雪自身をどれだけ知っているかでアピールすれば、これも何故だか、玲琳の日記を盗んだとして盗人扱いされてしまいます。

冬雪の話によれば、玲琳。

いえ、慧月の体には、獣尋(じゅうしん)の儀が予定されているとのこと。

彼女は、せめてもの慈悲だと「玲琳」から渡された自殺用の毒薬と、時計代わりのろうそくを置いて去って行きました。

理解の追いつかない玲琳でしたが、突然ろうそくの火が燃え盛り、中から人の声が聞こえ、形が浮かび上がりました。

それは「玲琳」の姿をした朱慧月、なんと彼女は道術を操る術師で、2人の体を入れ替えたと言うのです。

全ては、あまりに不公平な世の中の、そのバランスを正すためだ、と。

全てに恵まれ誰からも愛される玲琳と、何も持たず誰からも嫌われる慧月と。

彼女は、突き落とされたショックで「玲琳」の体が出した熱に耐えながら、「慧月」の死を望んで消えて行きました。

道術に呆気に取られながら、ここまで嫌われる様な事をしたかしらと考えながら。

ふと、玲琳は気付いてしまいます、「慧月」の体があまりに健康なことに。

それは、「玲琳」がどれほど望んでも得られなかった、何にも変えがたい才能でした。

ひとしきり健康な体を抱きしめた後、玲琳は牢屋の中のねずみや虫と戯れます。

少しでも体の弱さを克服しようと、薬の調合や鍛錬に励んだ日々、ちょっとしたことで動じたりしません。

一方その頃、「慧月」への儀式を任された鷲官長は、その周りくどくむごたらしいやり方に、静かに憐れみの息を漏らすのでした。

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ふつつかな悪女ではございますが~雛宮蝶鼠とりかえ伝~連載版1巻を読んだ感想

人気者と嫌われ者の入れ替わり物語、体が入れ替わった後の、玲琳の逞しさとのんびり加減には笑いました。

「玲琳」の頃と比べ、「慧月」となった玲琳は、随分と表情が豊かです。

それが、彼女が生まれながらに背負っていた、体のハンデがとれほど重たいものだったか、物語っているように思えます。

未来の皇后候補に選ばれるほどの良家の娘が、つまりは医師にかかる状況がさほど困難ではない娘が。

自ら薬草の調合や鍛錬を重ねなければ、乗り越えられない病弱さって何ですか。

「玲琳」は、ただそこにいるだけで、常に腕の痺れや乱れそうになる呼吸を抱えていて。

しまいには、油断するだけで気を失ってしまう—-気を確かに持たないと耐えられないほど、熱や痛みに浮かされているようです。

こうなると、玲琳の心の逞しさが、どれほどのものか伺える気が致します。

病は気からとはよく言ったもので、おそらく玲琳をこの世に繋ぎ止めたのは、ひとえに彼女の根性なのでしょう。

チリも積もれば山となるように、きっと「玲琳」の体は、あまりに沢山の攻撃を受けて、きっともう、生きているのが精一杯。

その意味では、慧月もまた、逞しかったのでしょう。

自ら「朱慧月」を捨ててみせた彼女は、哀れで悲惨で、悲しくてすごくて、素敵でした。

「慧月」が容疑者として引き摺り出され、皆に石をぶつけられ、嘲笑の内にこと切れる姿を。

彼女自身が望む姿は、読んでいて胸が痛かったです。

彼女が試みたことは、今風に言うならば「強くてニューゲーム」でしょうか。

少し違うのかな、慧月が手に入れたのはあくまで、「玲琳」の高貴な生まれと恵まれた立場と並ぶもののない美貌だから。

玲琳の秀でた芸事の技術は引き継がれないし、どころか、思ったより程度の重い「病弱」という爆弾を抱えます。

そもそも彼女は、何故七夕のタイミングで、玲琳を突き落とすなんて事をしたのでしょう。

入れ替わりにほうき星が関係なく、ただ単純に彼女の術であるのなら。

ある日突然体が入れ替わっていれば、「慧月」は捕まることも惨い儀式に参加することもないのです。

術に関係あるとか、単純に玲琳に憎しみをぶつけてやりたかったからとか、まだ色々考えられますけれど。

個人的に、彼女が消したかったのは玲琳と、それから「慧月」だったのかな、なんて思ってしまいます。

慧月自身が「慧月」を見限って捨ててしまったのではないか、と。

もし万一、慧月が戻りたいと願えば、この入れ替わりはすぐに戻せるのでしょうか。

それだと呆気ないからやはり、術にはほうき星が関係しているのでしょうか。

話は変わりますが、面白かったです、鄒宮制度!

後宮を取り仕切る5つの家があって、四夫人の治める東西南北と、それから皇后の治める直轄領に分かれている。

東は藍(らん)家、西は金(きん)家、南は朱(しゅ)家、北は玄(げん)家、直轄領は現皇后の出身である黄(こう)家。

皇后がどの家から出るかが決まっていませんから、この東西南北にどの家がいるかは、皇帝の代によって変わるのでしょうか。

四夫人に呼び方によって位に差があるなんて、初めて知りました!

貴妃(きひ)、淑妃(しゅくひ)、徳妃(とくひ)、賢妃(けんひ)、賢さが1番下なのは、個人的には意外。

女性に求められるのが、気品や淑やかさや内面の美しさであって、賢さの順位が低かったのでしょうか。

五家の名前も気になりました、これって四神(黄竜入れて五神か)に由来していたりします?

東の藍家が青龍、西の金家が白虎、南の朱家は朱雀、北の玄家は玄武、そして直轄領の黄家は四神の中心的存在の黄龍。

西が「金」家だったのは、五行にちなんだのでしょうか?

何故ここだけ分かりやすく「白」家で無かったのか、個人的には気になります(藍家は藍色→青で青龍と分かりますし)。

東西南北どこに置かれているかで、当代でどの家が四夫人のとの位に置かれているか、分かったりするのでしょうか。

現四夫人で一番位の高い貴妃は、朱家の出身で南を治めています。

北枕とかを考えると、北を治める家が一番位の低い賢妃に当たるのかなあ……それなら賢妃は、北を治める玄家になりますね。

東と西は分かりません、東の藍家が立てた雛女が、他家と比べて幼いのがちょっと気になるくらい。

5人の雛女が並んだカットが、好きでした。

玲琳を中心に、左に朱家と金家、右に藍家と玄家、皆の体格差がしっかり描かれていて、面白かったです。

ああそういえば、左の方が偉く外より内側が偉いと考えれば、東の藍家が淑妃で、西の金家が徳妃かもしれませんね。

東の藍家の雛女は随分と小さく幼く、逆に南の朱慧月は思っていたより大柄です。

他の3人の背格好は同じくらいで、黄家と藍家の娘だけ、羽衣を着けているのは、何か意味があるのかただの衣服の趣味なのか。

この物語の中では、芸事に秀でていること、が随分と重要視されているのだな、と感じました。

一夫多妻制度を考えれば、健康であることは重要視されそうで、それで考えるなら玲琳は、おそらく雛女にすら選ばれません。

もし優先されたのが健康的であることなら、体格の良い慧月は、重宝されるのかもしれない、なんて。

玲琳がほうき星に願おうとしたことは、何だったのでしょう。

きっと、気合入れないと気絶してしまう、その病弱さに関わることだったのかな、と思います。

できることは全てやり切る性格を考えると、ほうき星なんて他力に頼る時点で、よほどどうしようも願いなのかな、と。

それこそ彼女は、健康な体、を願ったのかもしれません。

「慧月」になった彼女は、とてもテンションが高く、心の底からその健康さを羨み、それが自分の元にあることを喜んでいました。

話脱線しますけれど、「慧月」が素手で便所虫さん握りつぶしたと知ったら、慧月は卒倒しそうですね。

そういえば、玲琳の筆頭女官・冬雪は、主・玲琳に盲信しすぎではないかと思いましたけれど。

玲琳と同い年の弟を溺愛していて、主に仕えて初めに姉志願したことを考えれば、少し納得がいきました。

女官というより武人といった雰囲気のする、凛々しい冬雪—-彼女の盲信っぷりは確かに、妹を溺愛する様に似ているかもしれません。

鷲官長が、個人的には少し気になりました。

作中の噂では、無慈悲、という言葉が目立ちましたが、最後に「慧月」の処罰を唯一憐れんだのは、彼だけです。

皇太子の母違いの弟という立場の彼、つまりは皇帝の息子だと思うのですけれど、何故役人をしているのか、中々興味深い人物です。

語るところも見るところも多い物語、キャラクターもいい性格していて、魅せ方も綺麗。
のめり込んでしまいそうなこの作品、続きが楽しみです。

ふつつかな悪女ではございますが~雛宮蝶鼠とりかえ伝~連載版1巻まとめ

こちらでは1巻の展開・あらすじを紹介しました。

ざっとストーリーをまとめると・・・

ふつつかな悪女ではございますが~雛宮蝶鼠(すうぐうちょうそ)とりかえ伝~連載版まとめ
  • 皇太子・尭明の未来の妃として集められた雛女たちの中で、皇后の座は黄玲琳で決まりだと囁かれていました。
  • 生まれつき病弱なのが心配ですが、美貌を持ち、あらゆる芸事を上手にこなす彼女に、文句のつけどころがないと感嘆の息を漏らします。
  • 後宮の中で嫌われ者の朱家の娘・朱慧月は玲琳を、心良く想っていませんでした。
  • 乞巧節の夜、慧月が、玲琳を突き飛ばすと気を失ってその場に倒れます。意識を取り戻した玲琳がいたのは、牢屋でした。なんと玲琳と慧月の、体が入れ替わっていたのでした。
  • 冬雪に入れ替わった事を説明しようと試みるも、何故か急に声が出なくなってしまいます。
  • 冬雪の置いていったろうそくから「玲琳」の姿をした朱慧月が浮かび上がり、道術を操る術師で、2人の体を入れ替えたと言うのです。
  • 玲琳は「慧月」の体があまりに健康なことに気付いてしまいます。

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