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【最新話】「授か離婚」ネタバレ10巻!あらすじ・感想を紹介!けじめの荒療治

シーモア独占配信の人気コミック「授か離婚」。

「続きが気になる!」
「主人公はどうなる?!」

こちらでは「授か離婚10巻」の展開・あらすじをご紹介していきます!

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前回のあらすじ

前回は、これまでフェデリカの周りで起きてきた様々な事件の真相が、アルマンドの口から語られました。

ゼーガ神殿の権力に固執する「親ゼーガ派」と、彼らに反発する「脱ゼーガ派」の貴族たちが政治的に対立する中、フェデリカは色無しであるがゆえに水面下で両陣営の権力闘争の標的にされ続けていました。

夫であるアルマンドもその争いに巻き込まれた結果、親ゼーガ派の垂れ流すフェデリカの悪評を鵜呑みにしてしまい、盗聴器を持ち出すほど精神的に追い詰められてしまう事に。

しかし、盗聴を通じてフェデリカの汚れなき人間性を知ったアルマンドは、彼女を冷遇する親ゼーガ派こそ自分の敵だとみなし、監査室に掛け合って治療院の前院長らを社会的に葬っていたのです。

先日王城の廊下で出会ったマリーニ卿は、隣国エシェロンから派遣された使節団の一人で、治療魔法の本質を調査するためにフェデリカに会いに来たとのこと。

彼の仮説が実証されればゼーガ神殿の支配が崩れ去り、この国の色無し差別を払拭できるかもしれないと主張するアルマンド。

夫の献身的な愛情に心を揺さぶられたフェデリカは、このまま邸に残って結婚生活を続けるべきか、授か離婚計画を貫徹すべきか、一人で苦悩し続けます。

彼女の部屋にお茶を届けに来たイレーネは、人知れず大粒の涙を流して泣いていたフェデリカの姿を目の当たりにして、珍しく驚愕の表情に変わりました。

授か離婚10巻のあらすじネタバレ

トルトラ家の事情

フェデリカの涙を見たイレーネは、誰かに心無い事でも言われたのかと尋ね、彼女の身を案じました。

イレーネに指摘され、自分が泣いている事にようやく気づいたフェデリカ。

慌てて涙を拭おうとすると、思いつめたような表情を浮かべたイレーネが、よければ一緒にお茶を飲んで話をしないかと提案してきました。

テーブル席に隣り合って座りながら温かい紅茶を飲んでいるうちに、揺らいでいたフェデリカの気持ちが少しずつ収まってきます。

すると、イレーネはいつもより静かな口調で、アルマンドの縁談の経緯を語り始めました。

トルトラ家の長男と次男はすでに結婚して子供もいるため、跡継ぎと無関係な立場にある三男・アルマンドは生涯独身を貫くのではないかと周りから噂されていた人物。

あまりにも浮いた話が無いため、同性愛に目覚めたのではないかと揶揄される事もあったとか。

そんな彼が突然「結婚したい相手がいる」と父親に申し出た時は、多くの家臣がビックリしたとイレーネは打ち明けます。

当初アルマンドの父はこの結婚に難色を示していたものの、それは平民の身で治療院勤めを続けているフェデリカの性格を案じてのこと。

色無しである点を懸念する事は一切なかったという話を聞いて、フェデリカは大いに驚きました。

世の中には「色無し」というだけで人を差別しない者も多い、と語るイレーネ。

その言葉を聞いたフェデリカの脳裏に、自分の味方をしてくれるアルマンドやアーロン、ニコレッタ、ミリアム女医、カルミネ子爵、ライアン院長らの優しい顔が浮かびます。

色無し=ダメな奴という図式は、ひょっとすると誰よりも自分自身が一番思い込んでいる差別意識なのではないかという考えがフェデリカの中に湧き上がりました。

貴女は独りじゃない

たとえ色無しであろうと、自分を卑下する必要はない。
この邸に残るも去るも、自分自身で決断すれば良い事。

イレーネにそう助言されたフェデリカは、さっき自分が涙を流していた本当の理由を思い出して声を荒げました。

授か離婚の実現とは、すなわち産んだ子供を放置して自分だけ幸せになろうとする行為。

この邸で生まれた子供はどうせ乳母か家庭教師に育てられるのだろう程度の認識しか無く、捨てられた子供が母親をどう思うかなんて全く考えてなかったのです。

自分自身が孤児として育てられる辛さをよく知っているのに、自分を捨てた親と同じ悲劇を繰り返そうとしている。

自分の行動は人間として最低な振る舞いだと気づいたフェデリカは、自責の念で胸が引き裂かれそうになっていたのでした。

「こんな私なんかに、母親になる資格なんてありません……」

フェデリカがうつむきながら自虐的な愚痴を漏らすと、勢いよく立ち上がったイレーネがつかつかと傍に歩み寄ってきました。

きっとイレーネさんは、私のことを軽蔑して怒ってるんだろうな……。

目をつぶって引っ叩かれるのを覚悟していたフェデリカでしたが、次の瞬間、意外なほど柔らかい感触が頭部を包みました。

「奥様、失礼します」

うっすら目を開けてみると、今まで見たことがないほど穏やかな表情で頭を撫でてくれるイレーネの姿がフェデリカの目に飛び込んできます。

イレーネはフェデリカの髪を優しく撫でながら、自分の思いを静かに語り始めました。

初めて妊娠を体験すれば、誰だって不安な気持ちになる。

しかし、女性は身ごもった瞬間に母になるのではなく、ゆっくり時間をかけて母になっていくもの。

今まで子供の気持ちを考えた事がなかったのなら、これから考えていけば良い。

「不器用ながら貴女を大切に思うアルマンド様、そして僭越ながら子育ての経験がある私も付いております どうか、一人で抱え込まないでください」

いつも眉間に皺を寄せて厳しい態度を崩さなかったイレーネが、聖母のような優しい表情で自分を慰めてくれるのを見て、フェデリカの瞳から再び大粒の涙が溢れ出しました。

「奥様はまず人に頼る事を覚えてください 貴女は決して独りではないのですから」

「……イレーネさん……」

フェデリカが泣きじゃくりながらイレーネの名を呼ぶと、目下の者を呼ぶ時に敬称は不要だと言ってイレーネが微笑みました。

ああ……私……人前でこんなに泣いたの初めてかもしれない……。

フェデリカはとめどなく溢れる涙を拭いながら、辛くて流していたさっきの涙とは全く異なる不思議な安心感に包まれていました。

大切な話

その日の夕刻。
ダイニングルームに現れたフェデリカの顔を見たアルマンドは、驚きのあまり声を荒げました。

目が真っ赤に充血していて、ついさっきまで泣いていたのは明白。

いつもクールな彼が激しく取り乱している姿を見て、フェデリカの顔が自然とほころびます。

涙の理由をそれとなくごまかしたフェデリカは、食事の後で大切な話をしたいと切り出しました。

アルマンドは今すぐにでも聞きたい心境でしたが、焦る気持ちを抑えてディナーの用意を指示しました。

食事の時間が終わり、食器類が片付けられたテーブル席に向かい合って座る二人。

話を促されたフェデリカは、この前アルマンドから告げられた事を自分なりに考えてみたと答えます。

自分たちの婚姻関係をこのまま続けるべきか否か、その結論はまだ出そうにないので、とにかく今は隣国エシェロンからの使節団の対応に集中させてほしいと申し出ました。

その話を聞いたアルマンドは真剣な表情で頷き、あまり思い詰めるとお腹の子に差し障りがあるから焦って結論を出さなくても良いと応じます。

「それに……貴女がすぐに結論を出せないという事は、この関係を続けられる望みがまだ残っているという事だろう?」

ニヤリと得意げに笑うアルマンドを見て、フェデリカは改めて自分自身としっかり向き合って納得のいく答えを出さなければという思いを強めました。




けじめの平手打ち

でもその前に、私にはやる事があるわ……。

ゆっくりと席から立ち上がったフェデリカは、アルマンドの傍に歩み寄り、彼に起立を求めました。

「アルマンド様……少々無礼な事をしてしまうかもしれませんが、お付き合い願えますでしょうか?」

「ああ」

長身のアルマンドが席から立ち上がると、顎を上げなければ見えないほど高い場所に彼の頭部が位置します。

「少し屈んでいただいでも構いませんか?」

「ああ」

上体を曲げたアルマンドの頭部が、フェデリカから見てちょうど良い高さに留まります。

チラリとイレーネの方に視線を向けると、険しい顔つきをしたイレーネがゆっくりと首を縦に振りました。

それを見て決心が付いたフェデリカは、一つ大きく息を吐き、「失礼します」とつぶやいて右手を振りかぶりました。

パンッ!

フェデリカの繰り出したビンタがアルマンドの頬をとらえると、室内に乾いた打撃音が広がります。

その間、アルマンドはずっとうつむいたまま身じろぎ一つせずに、彼女の行動を全て受け入れていました。

「噂を鵜呑みにして盗聴器を仕掛けるのは、とても非常識で失礼な行動だと思います 反省していただけますか?」

真っ直ぐな眼差しでフェデリカと向き合ったアルマンドは、この頬の痛みと共に肝に銘じると誓い、改めて彼女に自分の愚行を陳謝しました。

「……分かってくだされば、もう良いです……」

様々な色無し差別を受けてきたフェデリカといえども、他人からひどい扱いをされれば傷ついて憤りを覚えるもの。

特に、少しでも心を傾けた相手に裏切られるのはとても哀しいのだという事を知ってほしいという思いが、この渾身の平手打ちに込められていました。

真っ赤に腫れるアルマンドの左頬と同様、彼を引っ叩いてしまったフェデリカの右掌にもズキズキと痛みが広がります。

これ以上汚点を引きずるのはお互いにとって良くないと思い、フェデリカは踏ん切りをつけるために荒療治に出たのでした。

「痛かったですか?」

「大丈夫だ」

ニッコリ微笑み合う二人の間に、今までよりもグッと心の距離が近くなったような暖かい雰囲気が広がります。

運命の一日

その日、大勢の治療師が集められた王城は、独特の緊張感に包まれていました。

今日は、隣国エシェロンの使節団が主催する治療魔法能力検査の実施日。

室内には見たこともない機械が設置されていて、エシェロンの関係者と思しき一団が測定の準備を進めていました。

招集された治療師たちの中にいたフェデリカは、胸に手を当てて深呼吸しながら緊張をほぐします。

「では、これよりテストを開始します 呼ばれた方から順番にお願いします」

司会者が会場にいる治療師たちに声をかけると、機械の近くに立っていたマリーニがフェデリカの方を見て意味深な微笑みを浮かべました。

いよいよ始まる……。
これで私の能力の正体が分かるかもしれない……!

凛々しい表情に変わったフェデリカは、強い決意を秘めながら自分の番が回ってくるのを待ち続けていました。

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10巻を読んだ感想

今回は、人の優しさの素晴らしさに胸を打たれるエピソードでしたね。

色無し孤児として生まれ育ったフェデリカにとって、他人は自分を虐げる敵であり、距離を遠ざけながら暮らす事が唯一の処世術でした。

そんな彼女に「人に頼る事の大切さ」を説いたイレーネの言葉は、核心を突いたアドバイスだと思います。

人の優しさを知らずに育ったフェデリカが、自分に自信を持てない内向的な性格になってしまうのは必然。

しかし、この世界には色無しを差別する人ばかりでなく、手を差し伸べる人もいるのだという事実を認識する事が、心の成長に繋がり大きな救いになるはずです。

厳しさと優しさを併せ持つイレーネは、親の愛情を得られなかったフェデリカにとって母と呼べる存在なのかもしれませんね。

そして、ずっと気を遣って距離をとっていたアルマンドにけじめのビンタを食らわせられたのも、フェデリカの精神的成長を表す重要なイベントだと感じました。

臆病だった自分を解き放ち、夫と対等な関係を築けるようになったのは、フェデリカが強くなれた証拠。

イレーネやアルマンドといった素敵な家族との生活の中で、もっと自然に他人と触れ合えるようになれば、フェデリカの自虐的な性格もきっと改善されることでしょう。

一人の人間として立派に成長する兆しを見せる中、遂にエシェロンの治療魔法能力検査に協力する決意を固めたフェデリカ。

このテストの結果が、今後のストーリー展開を大きく左右する転機になりそうな予感がします。

はたして、フェデリカに備わっている能力にはどんな秘密が隠されているのでしょうか?

第11話の展開がますます気になってきました!

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授か離婚10巻!まとめ

こちらでは10巻の展開・あらすじをご紹介しました。

ざっとストーリーをまとめると・・。

授か離婚10巻のまとめ
  • 世の中には「色無し」というだけで人を差別しない者も多い、と語るイレーネ。その言葉を聞いたフェデリカの脳裏に、自分の味方をしてくれるアルマンドやアーロン、ニコレッタ、ミリアム女医、カルミネ子爵、ライアン院長らの優しい顔が浮かぶのだった。
  • 真っ赤に腫れるアルマンドの左頬と同様、彼を引っ叩いてしまったフェデリカの右掌にもズキズキと痛みが広がる。これ以上汚点を引きずるのはお互いにとって良くないと思い、フェデリカは踏ん切りをつけるために荒療治に出たのだ。
  • 隣国エシェロンの使節団が主催する治療魔法能力検査の実施日。凛々しい表情に変わったフェデリカは、強い決意を秘めながら自分の番が回ってくるのを待ち続けていた。