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「全力で愛していいかな」17巻あらすじ・ネタバレ。独り言

広告で大人気の漫画「全力で愛していいかな」の第17巻のあらすじと感想を紹介します。

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前巻のあらすじ

千世が、瀬尾さんと再会した頃。

紅山のセクハラから、千世はまだ立ち直っていませんでした。

そして、そんな千世を追い込むように。

会社中で、デタラメな噂が広がります。

千世が、家庭もある紅山に無理に言い寄ったのだと。

我慢を続ける千世でしたが、限界が近付いていて—-?

全力で愛していいかな17巻あらすじ・ネタバレ

危険信号

暗闇を、ひとりで歩く千世。

視界は、グニャリと歪み。

足取りも、覚束なくなっていきます。

なんだろう、これ、と。

ボンヤリと思うのです。

なんか、すごく、キツイ—-。

あ、篁(たかむら)さん!、と。

そんな千世に、呼びかける声があります。

瀬尾さんでした。

千世の表情が、固まります。

奇遇ですね、と。

瀬尾さんは、知り合いの距離感で。

にこやかに、千世に話しかけます。

しかし、すぐに気付くのです。

瀬尾さんに呼びかけられた途端、動けなくなった千世のこと。

こわばった表情で瀬尾さんを見つめ、声も出せない様子でした。

グラス一杯分の信頼

千世は、何とか挨拶を絞り出そうとします。

そんな千世に、瀬尾さんは申し出ます。

よければ一杯いかがですか?、と。

一歩分だけ、千世に近付いて。

千世に合わせるように、少し屈んで。

変わらず穏やかに、千世の返事を待っています。

なぜでしょう?

千世は、少しだけなら、と頷きます。

瀬尾さんのお誘いは、大丈夫な気がしたのです。

酒とつまみと音楽と

やって来たのは、生演奏の聴けるバーでした。

瀬尾さんとは、人ひとり分の距離を空けて、座って。

ジャズのような音楽、オシャレなおつまみに、おいしいカクテル。

瀬尾さんは、独り言のように呟きます。

決して、お隣の千世に目を向けることなく。

正面の、音楽隊の方を眺めながら。

なんとなく一杯やりながら、1日に何かひとつ足したい時に、よく来るのだと。

おいしいお酒とおつまみに、心地よい音楽。

会話なんてなくても十分に過ごせます、と。

耳馴染み無い音楽の心地よさに、身を委ねていた千世も。

その言葉に、ハッと気付きます。

瀬尾さんが、千世をここに連れて来た理由。

思わず、千世は瀬尾さんを見ます。

しかし、瀬尾さんは決して、千世に顔を向けません。

そしてそのまま、続けます。

落ち着きましたら、僕に構わず帰って大丈夫です、と。

瀬尾さんは、千世のために。

この場所を用意してくれたのです。

千世は、瀬尾さんを見つめます。

あくまで正面を見つめる瀬尾さんの表情は。

いつもどおりに、穏やかです。

瀬尾さんは、気付いていたのでしょう。

千世の様子が、いつもと違うことに。

けれど、何も聞かないでいてくれるのです。

そんな瀬尾さんに。

千世の心が、動かされます。

独り言

独り言を話していいですか、と。

千世の口から零れた言葉。

瀬尾さんの顔は、見れません。

真っ直ぐと、正面の音楽隊を見つめます。

どうぞ?、と聞こえる声。

千世は一度、グッと息を止めて。

ゆっくりと吐き出しながら、話し始めます。

仲の良かった上司のこと。

解釈の違いから、気まずくなったこと。

千世がその上司を好きだと、広まった嘘の噂のこと。

音楽が、止むことなく流れ続ける中。

瀬尾さんは、静かに。

隣で話す千世の声に、耳を傾けます。

話終わった千世は、問いかけます。

こういうのって、いずれ風化しますよね?、と。

正面を見つめたまま、拳をギュと握り込んで。

千世は、不安でした。

もういい大人なのだし、たかが噂ぐらい。

気にしないのが「正解」なのだと。

我慢するのが「正解」なのだと。

そう思いながらも、本当は。

不安で堪らなかったのです。

誰かに、背中を押して欲しかったのかもしれません。

けれど。

なんで?、と。

返ってきた瀬尾さんの言葉に。

息を呑むのです。

瀬尾さんに顔を向ければ。

瀬尾さんも、千世を見ていました。

正解

瀬尾さんは、怒っていました。

千世ちゃん、まさかその噂のことずっと我慢しているの⁈、と。

なら、今すぐにそんな考えは止めなよ、と。

45歳の僕だって、そんな噂を広められたらすごく嫌だ!、と。

急な、千世ちゃん呼び。

瀬尾さんが怒っているのも、初めて見ます。

戸惑いながらも、千世は返します。

けれど大の大人が噂ごときで、と。

それは、千世が感情に蓋をした理由。

怒りたくても、怒れなかった理由でした。

しかし瀬尾さんは、折れてあげません。

また視線を前に向け、千世の言葉の揚げ足を取るのです。

その大の大人の千世が、たかが噂ごときに、振り回されている現状を。

図星を、グッサリと刺してきます。

思わずカッとなる千世ですが。

瀬尾さんの言葉は、続きました。

それだけ辛いことが、君には起こっていると思うよ?、と。

たかが噂、ではないのだと。

張り詰めていた、千世の心に。

瀬尾さんの声が、響きます。

大人だとか、立場は関係ありません。

自分の思いを誤解されたまま、話を広められるなんて。

誰にとっても、すっごく嫌なことなのです。

そして、千世に。

目いっぱい怒っていいと、言ってくれます。

強く、嫌だ、と思えば。

それが「正解」なのだから、と。

それは、千世が欲しかった言葉です。

千世は、ずっと不安でした。

誰かと、答え合わせが、したかったのです。

瀬尾さんは、千世を見ません。

放っておいてくれるやさしさが、見捨てはしないやさしさが。

千世に染みていきます。

そして、ボロリと。

大粒の涙と共に、千世は零します。

嫌です、と。

それは、千世がしまい込んだ本音。

ようやく辿り着いた、正解でした。

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全力で愛していいかな17巻を読んだ感想

千世ちゃん、本当に限界状態です。

瀬尾さんに声をかけられただけで。

動けなくなってしまいます。

瀬尾さんは、にこやかに、きちんと知り合いの距離感で話しかけてくれているのに。

千世ちゃんは、固まった表情のまま、冷や汗を流すばかりで。

返事をすることも、逃げ出すことも、できないのです。

男性恐怖症一歩手前、みたいなギリギリ加減を感じます。

張り詰めて、今にも壊れてしまいそうな千世ちゃん。

よく、瀬尾さんの飲みのお誘いに、ついて行けたなと思います。

よく知らない男性、に。

千世ちゃんの中で、危険信号が点滅していたことでしょう。

そんな、いつもと違う千世ちゃんに。

瀬尾さんにも、危険信号が鳴ったことでしょう。

千世ちゃんの心が危ない状態にある、と。

このままでは、千世ちゃんが壊れかねない状況なのだと、気付きます。

瀬尾さんの、一歩引いた、強引すぎない姿勢が、良かったのかもしれません。

知り合い程度の距離感に、気負いすぎることなく。

千世ちゃんも、お誘いに頷けたのかもしれません。

うるさすぎない音楽と、おいしいもの。

素敵だなあと思います。

口角を上げると脳が嬉しいと勘違いする、に、似ている気が致します。

心を、整えるために。

いきなり、辛いことに向き合うのではなく。

まず、心地よいもので、心を解いてあげて。

瀬尾さんはただ、千世ちゃんが少しでも肩の力を抜くことができるように。

何を聞くことなく、何を押し付けることもせず。

ただ、落ち着ける場所だけを提供します。

なんとなく、分かる気が致します。

放っておいてくれて、けれど見捨てはしない距離。

時として、どれほど救われることでしょうか。

瀬尾さんが、千世ちゃんの目を見ないのが、印象的です。

大好きな千世ちゃんが、隣にいるのに。

あくまで、空気に徹します。

当時の瀬尾さんにとって、千世ちゃんと話せる機会って、貴重だった気が致します。

それなのに、瀬尾さんは。

あくまで、千世ちゃんの心を整えることを、優先しました。

なるほど、瀬尾さんのファインプレーだった訳です。

千世ちゃんが、上司にセクハラされた件を。

瀬尾さんに話したことあるの、意外だったのですが、納得致しました。

瀬尾さんが、新鮮です。

さりげなくフォローするかと思えば。

感情的に、思わず千世ちゃん呼びが飛び出します。

しかし次の瞬間には、ちょっと嫌味っぽかったり。

けれどよく聞けば、千世ちゃんは間違っていないと、肯定してくれていて。

決して千世ちゃんを見ないさりげなさが、素敵です。

まるで、強がりな彼女を分かっていて。

見ていないから泣いてもいいよ、と。

肩の荷を下ろせる場所を、作ってあげているみたい。

その後、じんわりと言葉が心に染みて。

千世ちゃんは、本音を吐き出せるようになるのです。

ようやく、掬いだされた本音。

それによって、かろうじて壊れずに。

救いだされた千世ちゃんの心。

少し、不安に感じたのは。

瀬尾さんの「正解」の言葉に。

千世ちゃんが「正解」を見つけたことでしょうか。

千世ちゃんは、耐えることが「正解」だと思っていました。

だから、広がる噂に必死に耐えていました。

それが、瀬尾さんから与えられた真逆の「正解」で、ひっくり返るのです。

人の言葉で、自分の考えがひっくり返されてしまうの、危険だなと思います。

勿論、瀬尾さんを「正しい」と思えたから。

千世ちゃんの「正解」が、ひっくり返ったのでしょうけれど。

千世ちゃんは、瀬尾さんへの「好き」にも。

「正解」を探しておりました。

彼女は今度は自分ひとりだけで、正しい答えを出せるのでしょうか。

というよりは。

噂の時も、瀬尾さんへの「好き」も。

もうとっくに出ている答えに。

今度こそ彼女は、ひとりで気付くことができるのでしょうか。

そういえば、気にしておりませんでしたね。

瀬尾さんが、千世ちゃん、と呼ぶの。

思えば、随分仲良しな呼び方です。

この回の始めでは、篁さん呼び。

飲みで感情的になったのをきっかけに。

千世ちゃん呼びに変わるのでしょうか。

全力で愛していいかな17巻まとめ

こちらでは17巻の展開・あらすじを紹介しました。

ざっとストーリーをまとめると・・・

全力で愛していいかな17巻まとめ
  • 暗闇を、ひとりで歩く千世に瀬尾さんが、篁(たかむら)さん!と。呼びかけます。
  • 瀬尾さんはよければ一杯いかがですか?と、千世を誘います。
  • やって来たのは、バーでした。そんな瀬尾さんに千世の心が、動かされます。
  • 千世は仲の良かった上司が好きだと、広まった嘘の噂のことを話し始めます。
  • 瀬尾さんもそんな噂を広められたらすごく嫌だ!と、怒りました。強く、嫌だ、と思えばそれが「正解」なのだからと言います。千世は、嫌ですと、ようやく辿り着いた、正解でした。

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